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家庭科で育む、ポジティブで自発的なエシカルマインド―藍染の実践を軸とした学びの環境づくりについて―

 国立大学法人お茶の水女子大学附属高等学校の葭内教諭(社会学博士)は、生徒にエシカルマインド(自分の行動や目の前のモノが、社会や環境とどのように関係するのか意識できること)を育むことを目指し、様々な題材を用いて消費者教育の実践的な授業を重ねてきました。中でも、天然藍染を題材とした取組「藍染の実践授業」は高校2年生120名を対象とし、家庭科必修「家庭総合」の授業で2012年度より4年間継続して行われました。
 天然藍染は、日本の伝統技術と天然素材が融合しており、エシカル・ファッションと言える題材です。本稿では、同授業の中から外部連携に重点を置き、学校外を対象とした広報冊子「エシカル・ファッション・リーフレット」の作成を行うなど、広く取組の発信を行った2014年度の実践的な授業についてご寄稿いただきました。