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製品安全の取り組み

■会社概要
【パロマグループの概要】
 株式会社パロマは1911年に名古屋市で創業した。2022年で創業111年を迎え、名古屋市瑞穂区に本社を置き、事業の中心はガス機器の製造・販売である。社名の「パロマ」はスペイン語で「白い鳩」という意味。ガス機器を通して生活をより豊かで快適なものにできれば、という思いで平和の象徴である「鳩」を社名としている。現在は、日本だけでなく北米を中心とした世界各国で事業を展開している。
国内においては、家庭用および業務用のガス機器を製造・販売している。また、海外においては日本ではあまり見られない、タンクタイプの給湯器やエアーコンデイショナーなども製造している。

■製品安全の取り組み
【「製品安全の日」】
 弊社では、全社員がお客さま視点を再確認する機会として、毎年7月14日を「製品安全の日」、7月を製品安全月間と定めている。これは半密閉式湯沸器事故に関連して、該当機器の点検を決めた2006年7月14日を忘れないためのものである。安全の日に際しては、社長から全社員へ製品安全に関するメッセージの発信、また、安全月間を通じては、外部講師を招いての講習会の開催、製品安全に関する基本方針である『製品安全自主行動計画』、および製品安全に対する誓いをまとめた小冊子の読みあわせを部門ごとに実施するなどの取り組みを実施している。

【製品事故対策委員会】
 パロマ製品に関わるお客さまのご意見や不具合情報についての事故内容の分析・原因究明及び適切な事故対応等の審議を、各部門隔たりなく構成した社員7名に行っている。2007年1月より開催し、現在も継続している。また、製品事故対策委員会においてリコールの必要なしとした全ての事案について、社外有識者の方々から客観的な立場でそれぞれ専門知識を生かして、弊社の事故処理対応の妥当性などに関しての意見をいただいている。 こうした社外有識者委員からご意見をいただく会合を2007年1月以降、年に2回の頻度で開催している。

【「製品安全講習会」】
 製品安全に関して、パロマ環境技術開発財団を通じて「製品安全講習会」を協賛している。これまでに全国約20か所で講習会を実施し、行政関係・消費者関係などたくさんの皆様に受講していただいている。
【冊子「ガス機器を安全・安心にお使いいただくために」の発行】
 ガス機器を安全にお使いするために気をつけていただきたいことを、チェックリストやたくさんのイラストをつかってわかりやすく冊子にまとめている。冊子を配布するなど、安全の啓発につとめている。これまで約10万冊を発行し、全国の行政関係・消費者センターなどに配布しています。弊社のホームページからダウンロードすることもできる。

【より安全なガス機器の開発】
 第13回キッズデザイン賞「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン 一般部門」でガスビルトインコンロ「AVANCE(アバンセ)」が経済産業大臣賞を受賞した。キッズデザイン賞とは、子どもや子どもの生み育てに配慮した製品・空間・サービス・研究を対象とした顕彰制度である。

【社会貢献活動】
 弊社は2015年4月より名古屋市瑞穂運動場及び運動場内の各施設に対するネーミングライツを取得し、「パロマ瑞穂スポーツパーク」の愛称で呼んでいただいている。パロマは長年にわたり名古屋市瑞穂区に本社を置き、地域の方々のご支援ご協力をいただきながら事業を続けさせていただいている。地元への大きな感謝の気持ちをネーミングライツスポンサーとして、また施設に必要となる各種備品の寄贈などを通じて貢献させていただきたいと考えている。その他、岐阜県可児市久々利地区の皆様との「久々利城」の整備活動や、文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」の活動への協力、奨学財団の設立や各種スポーツ活動への協賛活動も行っている。(株式会社パロマ 広報室長 丹羽利行)


(日本消費者教育学会40周年記念事業「消費者教育実践事例集」より)